施肥・土壌改良
来年に向けて 堆肥や肥料を入れ、土壌を肥沃にしてあげます。
三国観光農園では、有機肥料を中心とした肥料をメインに使用しており、樹木の健全化を勧めることにより、
農薬の使用回数を減らす努力をしています。
1 年間ぶどうを育てると土に栄養がなくなってしまうんだよ。 つぎのぶどうを育てるために広い畑、すべてに肥料をあげないといけないんだ!
ぶどう畑の耕うん
まいた肥料、堆肥を土になじませるために土を掘り返し耕うんすることで、固くなった土に空気を入れ、 根が良く伸びる環境作りをします。
約3 ヶ月間、みんながぶどう狩りを楽しんだあとの土は、踏まれてとても固くなってるんだ。 それをやわらかくするためにトラクターで畑をたがやすんだよ。
剪定&誘引
ぶどうの葉が落ちてなくなったら、剪定に取り掛かります。剪定後は、枝を棚にくくりつけて(誘引して)横に広がるようにします。
風や日光を枝が効率よく受けられるようにコントロールしてあげると、枝の成長がよくなるんだ。 どこを切ればいいかの判断は、長年の経験が必要。腕をあげながらの作業が毎日続くから、とっても大変な作業なんだって。
芽かき
ぶどうは芽が出るとき、主芽と呼ばれる大きい芽と、副芽と呼ばれる小さい芽が大小2つ出てきます。その副芽をとり除く作業を「芽かき」といいます。
芽をたくさん付けたままにしておくと、枝が多くなりすぎて日光があたらなかったり、 ぶどうの房がたくさんできすぎたりして、美味しくないぶどうになってしまうんだ!!! これをすることで、1つのぶどうの房に十分に栄養が届くようにしてあげてるのさ! すべての枝1つ1つを見ていくから、とっても大変な作業なんだけど、 みんなに美味しいぶどうを食べてもらうための作業として、とっても重要なお仕事の1つなんだよ。
ジベレリン処理(種なし化)
植物の成長を促進する「ジベレリン」というホルモンの溶液をぶどうの房1つ1つにつけていきます。
ジベレリンというのは、もともと植物がもっているホルモンだよ。 このホルモン溶液をぶどうにつけてあげると、なんとぶどうからタネがなくなるんだ!! また種の無いぶどうは大きくならないから、実を大きくするためもう一度、合計2回ジベレリンをつけるんだよ。 この時期にはたくさんのぶどうができているから、そのすべてにちゃんとジベレリンをつけるのはたいへん!! でもみんなに食べやすい種なしぶどうをなるべくたくさん食べてもらえるように、 三国観光農園ではより多くのぶどうを種なしにするよう作業をがんばってるんだ。
植物がもともと持っている成長ホルモン「ジベレリン」は、無色透明なんだけど、 作業をするとき、ぶどうの房はとってもたくさんあるから、どのぶどうにジベレリンをつけたかわかりやすくするため、 ジベレリン溶液には食紅で色をつけてあるんだよ。
摘房(てきぼう)・摘粒(てきりゅう)
ぶどうの樹に対して房数が多すぎると、美味しいぶどうができなくなってしまうため、ぶどうの房が成長してきたら、形の悪いぶどうや、房が多過ぎる樹のぶどうを落とします。(巨峰は1 枝に1 房だけ残します)
ぶどうは何もしていないと開花後には、100 粒以上の実がついています。
これをこのまま成長させてしまうと、粒同士がぶつかり合って割れたり、ぶどうがいびつな形になってしまうので、
一房づつ、ハサミで粒を間引いて40粒くらいに減らします。
せっかく成長してきたぶどうの房を切ってしまったり、色づいてきたぶどうの粒を落とすのは、 ちょっともったいない気もするけど、これも美味しいぶどうをみんなに食べてもらうため! どの房を切るといいか、どれだけの粒を残して摘むか、この作業には熟練の経験が必要なんだよ!
傘かけ・袋かけ
すべてのぶどうの摘粒・摘房が済んだら、最後に傘かけ・袋かけの作業を行います。
ぶどうには雨や虫は大敵!!
その影響を最小限におさえるためにぶどう一房づつに傘や袋をかけてるんだ。
(農薬の使用回数をなるべく少なくするためにも、重要な作業なんだよ)
こうやって1 年間、休みなく育てたぶどうもみんなに食べてもらってはじめて『できあがり!!』
次はここを見ているあなたが、三国観光農園までこだわりのぶどうを食べに来てネ!!